じゃん、じゃん、じゃ、じゃん♪
じゃん、たら、らら〜〜♪(BGM:地上の星)ら〜ららら、じゃん♪
みなさんこんばんは、近大カープのちぇほんです。
今回の、プロジェクトK(近大)は「海のダイヤ・世界初クロマグロ完全養殖
完全養殖とは
完全な養殖とは、人工孵化から育った親魚が産んだ卵を再び孵化させること。
従来の、海に泳ぐ天然マグロの稚魚を獲ってきて、イケスで売れる大きさにまで育てて出荷する養殖とは異なり、天然資源を守ることができる。
既にほとんどの魚で成功しているこの完全養殖。「あとはマグロのみ」と、研究者なら皆が狙っていた最後の大物。
なんとその、そのクロマグロの完全養殖に挑んだ男たちこそ、我ら近畿大学とその先輩なのです!
近大本館一階にあるマグロのレプリカ

ではどうぞ!!
・・・・・・
2002年6月。
世界中に配信されたひとつのニュース(プロジェクトX風に)
[世界初!近畿大学水産研究所、マグロの王者・クロマグロの完全養殖成功!]
これは、不可能とされた海のダイヤに挑み続けた男たちのストーリーである。(まだまだプロジェクトX風に)
時は1970年、高度経済成長を続ける日本は、さまざまな分野で、世界を席巻し始めていた。
それは、食の分野にも及んだ。
世界最大のマグロ消費国である日本は、マグロ捕獲で世界を席巻し、ひんしゅくを買った。
究極の自給自足「マグロ完全養殖」
それに対し、水産庁はマグロ養殖プロジェクトを打ち出す。
名のある大学、研究所が揃う中に、とある私立大学が名乗りをあげた。
近畿大学。
戦後いち早く、水産研究所を設立した近畿大学は、ハマチ、マダイ、カンパチなどの高級魚の養殖に次々成功。この分野を牽引していた。
この立役者は、京都大学農学部からスカウトされた、若き原田輝雄だった。
その革新的な「小割式養殖」によって、水産養殖は成功を収めていた。
原田、自信があった。
しかし、そう甘くはなかった。
回遊魚であるマグロの飼育は困難を極めた。
イケスの中で、止まったり、壁にぶつかって、マグロは衝突死した。
多くの大学がさじを投げるなか、試験研究期間後も近大は独自に研究を続けた。
そしてついに1979年、近大は世界初のクロマグロの人工ふ化に成功した。
しかし、歓喜の声は悲鳴に変わる
それもつかの間。
稚魚は特に皮膚が弱く、手でつかんだだけで死んだ。
成長しても、繊細で、車のヘッドライトや船のエンジン音、水の濁りですぐパニックに陥り、イケスの網に衝突。
全滅を繰り返した。
15年、20年、成果は無かった。
大手水産企業も撤退。こう言い放った。
「あまりにコストが高すぎて採算が取れない。完全養殖は不可能だ。」
無理なのか。そんな中、男たちの脳裏にある言葉が浮かび上がった。
日本のために海を耕せ
それは、1948年、近大水産研究所を設立した、その理念だった。
日本は敗戦により国土も海も狭まれた
日本人全員の食料を確保するためには、陸上の食糧増産だけでは不十分だ
「海を耕し、海産物を生産しなければ日本の未来はない」
日本のために、海を耕せ
皆、奮い立った。
不可能と言われた海の錬金術。ついにダイヤになる
そして、研究開始から32年。2002年。
研究所でふ化したマグロが成長し、産卵。その卵が、、、、、孵った。
(BGM:エンドロール・・・)
この瞬間、32年間、悲願だった、クロマグロの完全養殖が成功した。
世界初の快挙だった。
現在、文部科学省による世界最高水準の研究教育拠点づくりを推進するCOE(センター・オブ・エクセレント)に選定され、
海のダイヤは男たちの願い通り、日本の誇りとして、輝いている・・・・・・
梅田駅にある広告

・・・・・・・・・・・
さて、長くなりましたが、いかがでしたか?
かくして生まれた近大マグロ!我が近大が世界に誇る技術と愛の結晶です!
ちなみに、この近大マグロ、本当にNHKのプロジェクトXでも紹介されています!!
ご興味ある方はぜひ調べてみては・・・
タグ:雑学